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昨晩のNY原油(7月限)は反落。前日比1.54ドル安の1バレル32.81ドルで取引を終えた。

経済活動の再開による原油需要の持ち直し期待で、前日に2カ月半ぶりの高値を付けるも、ネックラインを上抜けず、利益確定売りが出やすかった中、香港に対する国家安全法の採決を28日に控えて、中国とその他の主要国の対立激化が警戒された。ポンペオ米国務長官は香港が高度な自治を維持しているとは断言できないとし、これまで香港に認められてきた貿易の特別待遇が失われる可能性を示唆した。

来月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国会合で、協調減産の強化が合意に至ると期待されている反面、ロシアが7月以降に減産幅を縮小する方針を固めたと伝わり、従来から減産に消極的なロシアが足並みを乱す可能性が警戒されていることも圧迫要因。