世界銀行は8日、2020年の世界全体の経済成長率が戦後最悪のマイナス5.2%に落ち込むとの予測を発表。

世界成長の縮小はリーマン・ショック後の09年以来。今年1月時点の見通し(2.5%)から大幅に下方修正した。21年は4.2%に回復すると見込むが、感染拡大が長期化すれば20年はマイナス8%近くまで沈み、21年も1.3%の弱い成長にとどまるとみている。


日本は20年がマイナス6.1%と大きく落ち込むが、21年は2.5%のプラス成長と、1月時点(0.6%)から上方修正。ただ米国やユーロ圏に比べ反発は力強さに欠けると予想。

新興・途上国は20年がマイナス2.5%と4.1%から大きく引き下げられ、歴史的な不振となる。中国は20年を大幅に下方修正したが、マイナス成長はかろうじて回避。21年は6.9%に引き上げた。