S&Pグローバル・レーティングは8日、信用格付けが投機的(ジャンク)等級とされる欧州企業のデフォルト率が来年3月まで、3倍以上の8.5%に上昇するとの予想を発表。より悲観的なシナリオでは、11.5%程度に高まる。

基本シナリオとされたデフォルト率8.5%では、投機的格付けである少なくとも62社のデフォルト(債務不履行)が見込まれる。11.5%の場合は、84社がデフォルトを余儀なくされる。

S&Pはリポートで、「拡大的な金融・財政政策による支援は目先のデフォルトを減らすだろうが、現在の十分な支援が売り上げに乏しい時期において、かえって既存の債務を膨らませる」と懸念した。