中国外務省の趙立堅副報道局長は17日の記者会見で、中国・インド両軍の衝突をめぐり「さらに多くの衝突を見ることは当然望まない」と述べ、インド側に情勢悪化を防ぐよう訴えた。「双方は外交・軍事ルートで密接に意思疎通しており、現在の中印国境地域の情勢は全体的に安定し制御可能だ」という認識も示した。

衝突は15日夜〜16日、新疆ウイグル自治区とインド北部ラダックの国境地帯で発生。趙氏はインドの実効支配線を越えた中国側で起きたとして、「責任は中国にはない」と主張した。

インド側の死者20人に対し、中国は人民解放軍の死傷者数を明らかにしていない。趙氏は「世界最大の二つの発展途上国、新興経済国として、中印の共通利益は(立場の)相違よりはるかに大きい」と強調し、中国国民の対印感情悪化を抑えるため発表を控えていることを示唆した。

共産党機関紙・人民日報系の環球時報は17日の社説で、中国側が死傷者数を公表しないのは「両国世論が死傷者数を比較して一層の感情的対立を招くのを避けるためだ」と正当化した。