中国税関総署が25日公表した統計によると、5月のサウジアラビアからの原油輸入量は916万5000トン(日量216万バレル)となり、前年同月比95%(111万トン)増加した。前月比では71%増。

中国の製油所は、燃料需要回復に合わせ稼働率を引き上げているほか、新型コロナウイルスの世界的流行で割安となった相場を利用するため、在庫を積み上げている。

一方、5月の米国からの原油輸入量は約55万トンとなった。米国産が輸入されるのは昨年11月以来、6カ月ぶり。4月に相場が急落した際に購入された積み荷が届くため、7月には米国産の輸入量が過去最大規模に膨らむとみられている。