米シェール開発大手のチェサピーク・エナジーは28日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻した。

同社は1989年に創業し、シェールガス開発に早くから取り組んだ業界の草分け的な存在。3月末時点の負債総額は約95億ドル。近年の天然ガスの価格低迷で経営が悪化。
新型コロナの感染拡大によるエネルギー需要の急減で原油価格が急落し、行き詰まった。1〜3月期決算では、約83億ドルの純損失を計上。債務超過に陥り、連邦破産法11条の適用申請を検討する方針を示していた。
 
財務基盤の弱い中小企業の多いシェール開発や石油採掘企業への打撃が大きく、経営破綻が増えつつある。
4月には、ホワイティング・ペトロリアムが経営破綻した。