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昨晩のNY原油(8月限)は反発した。前週末比1.21ドル高の1バレル39.70ドルで取引を終えた。

世界の感染者数は1000万人を超え、米国の新規感染者数も連日で過去最高水準が続くなど世界的に新型コロナウイルスの流行は続いているが、主要国が外出規制などの措置を繰り返す可能性は低く、石油需要は回復を続けるとの思惑が根強い。感染が拡大している米国の一部の州ではバーの営業停止や飲食店の入店規制など特定の業種に対する規制が再び導入されているものの、経済活動をほぼ停止させ、消費を蒸発させる措置は難しいとみられている。

今週の米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が過去最高水準を更新するとしても、過剰在庫の取り崩し局面が近づいていると期待されていることも支援要因。米国の製油所稼働率は回復を続けており、原油消費量が拡大しつつあるほか、高止まりしているサウジアラビアからの輸入量が減少すれば、原油在庫の積み増し圧力は後退する見通し。

28日発表の中国の5月の工業企業利益は、前年同月比で減少だった4月から増加に転じた。29日発表の5月の米仮契約住宅販売指数は前月比44.3%上昇と、市場予想(15%の上昇)も大きく上回り、伸び率は過去最高だった。米中景気が回復に向かっているとの観測から米株式相場が反発した事も一因。

全国人民代表大会(全人代)常務委員会の委員長会議が30日に香港国家安全維持法案を制定する見通しは上値抑制要因。