香港で9月に行われる立法会(議会)選挙に向け、民主派が11〜12日に実施した予備選挙をめぐり、主催者の1人である元立法会議員の区諾軒氏が15日、予備選運営からの「撤退」を表明。「身の安全を確保できない」と説明している。

一方、民主派陣営は15日までに、予備選の最終結果を発表。予備選に参加した約50人のうち、上位得票者30人程度が18〜31日の受付期間中に立法会選への立候補届け出を行う見通し。中国との対決姿勢を前面に出す「抗争派」と呼ばれる若手が上位得票者の多数を占めた。

出馬を届け出る予定の黄之鋒氏は15日午後の記者会見で、今回の予備選について「国際的関心の中、香港人は決して屈しないと示すことができた」と評価する一方、「立法会選自体が行われるかどうかが問題だ」と中国側の締め付けへの警戒感を示した。