イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化合意で、サウジアラビアが沈黙を保っている。

合意発表から20日で1週間となる中、反イスラエル感情の強い中東諸国や国民の反応を慎重に見極めている模様。

イスラム教聖地メッカとメディナを抱えるサウジの国王は「2聖モスク(礼拝所)の守護者」の尊称を有し、アラブ諸国を中心にイスラム世界での権威は絶大。サルマン現国王はパレスチナ国家樹立の必要性を訴え、パレスチナ人に寄り添う姿勢を繰り返し強調。イスラエルに批判的とみられてきた。

一方、ムハンマド皇太子は、経済先行でイスラエルとの関係強化に前向きとされる。