米議会予算局(CBO)は2日、2020会計年度(19年10月〜20年9月)の財政赤字が3兆3110億ドル(約351兆円)と、前年度の3倍超に膨らむとの予測を示した。

新型コロナウイルス経済対策に伴う大規模な財政出動が響き、過去最悪となる。

CBOは30年度までの長期財政見通しを改定。

20年度の赤字幅は、当初想定した3兆7000億ドルを下回った。ただ国内総生産(GDP)比では16.0%となり、第2次大戦で財政が悪化した1945年度(21.0%)以来、75年ぶりの水準に悪化すると予測。

財政赤字は21年度以降も1兆ドルを超え、30年度までの10年間の累計は、GDP比の5.0%に当たる12兆9870億ドルを見込む。

赤字を賄う国債発行が増えるため、連邦政府債務は21年度に21兆9310億ドルとGDP比104.4%に膨張。
日本やイタリアなどと並んで借金が自国経済規模を上回る。23年度は過去最悪だった46年度(106.1%)を超える見通し。

連邦準備制度理事会(FRB)がゼロ金利政策を長期間維持すると想定し、平均金利を3月時点の予測から引き下げた。このため30年度までの10年間の債務利払い費は累計3兆7370億ドルと、3月時点(5兆9630億ドル)から減ると試算。