アルゼンチンのブエノスアイレス穀物取引所は23日、農業アナリストとの電話会議で、大豆とトウモロコシ収穫は乾燥した天候と、中銀の通貨管理の問題などから、いずれも前年を下回る見通しだと発表。

2020年の穀物類収穫量は前年比6.1%減少する見通し。6月半ばから始まった乾燥が、ラニーニャ現象の影響で強まる可能性。

同取引所では、20〜21年度の大豆収穫量は4650万トンと、19〜20年度実績(4960万トン)を下回ると推計。大豆はアルゼンチンの主要な換金作物で、来月からパンパ穀倉地帯で作付けが始まる予定。

 20〜21年度のトウモロコシ収穫量は4700万トンと、19〜20年度実績(5000万トン)から減少する見通し。
作付けは9月初旬から始まっている。