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昨晩のNY原油(11月限)は続伸。前日比0.38ドル高の1バレル40.31ドルで取引を終えた。

欧州では新型コロナウイルス感染の再拡大を受けて行動規制を再び強化する動きが広がっている。米国も冬にかけて感染が広がるとの懸念がくすぶっている中、需要下振れ懸念を高めている一方で、米国の需給が改善を続けていることが相場を支えた。前日の米エネルギー情報局(EIA)週報では、原油やガソリンの過剰在庫の取り崩しが続いた。米国内の原油の生産量も減った。

売りが先行した米株式相場が上げに転じて午後に上げ幅を拡大させた事も上昇の一因。

ただ上値も重かった。週間の米新規失業保険申請件数は19日までの週に87万件と前の週から小幅に増え、市場予想(85万件)よりも多かった。欧州では新型肺炎の再流行が拡大している。フランス当局は新型ウイルスの感染者数が過去最多の1万6096人増となったと発表した。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、23日の英国の感染者数は6000人超となり、第1波の水準を越えて過去最多となった。