国際通貨基金(IMF)は14日、財政監視報告書を発表し、2020年の世界全体の財政赤字が国内総生産(GDP)比の12.7%と、前年の3.3倍に急膨張すると予測。

新型コロナウイルス感染拡大を受けた巨額の財政出動で公的債務も拡大。世界GDPに迫り、過去最悪になるとの見通しを示した。

各国の経済対策は計11兆7000億ドル(約1240兆円)とGDPの約12%に上り、20年末の財政赤字額は83兆ドルに達する見込み。

日本は1人10万円の特別定額給付金など事業規模で234兆円の対策を決定。財政赤字GDP比は14.2%と前年から4倍超に急拡大する見通し。約3兆ドルのコロナ経済対策を決めた米国は約3倍、中国も2倍近くに膨らむ。

景気悪化で税収が落ち込み、政府の借金も増える。20年の公的債務残高GDP比は98.7%と前年から15.7ポイント上昇し、世界経済規模(約90兆ドル)にほぼ並ぶ。日本は266.2%と前年から30ポイント近く悪化し、先進国(平均125.5%)で突出する。

各国では異例の低金利が続き、利払い負担は当面小さいため、IMFは「政府は人命に関わる支援策を拙速に撤回しないことを確実にすべきだ」と強調。