石油輸出国機構(OPEC)月報で、今年の石油需要を下方修正した。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて欧州で再び都市封鎖(ロックダウン)が実施されたため、10〜12月期の需要が落ち込むと見込んだ。

今年の需要は日量9001万バレル(従来予想は9029万バレル)に落ち込み、前年比で9.78%減となる見通し。来年の需要についても1〜3月期を中心に回復が遅れるとして、前年比6.94%増の9626万バレル(同9684万バレル)にとどまると予測。

一方、10月の加盟国の産油量は前月比1.3%増の2438万バレル。サウジアラビアの産油量は横ばいだったが、内戦状態にあったリビアで産油量が回復し、約3倍の45万バレルに増えた。

10月の世界全体の産油量も58万バレル増の9117万バレルに回復したと分析。