OPEC合同技術委員会(JTC)報告書によると、「OPECプラス」は、2021年は石油在庫がさらに拡大するとの見方から、1月に計画している減産幅縮小の先送りを検討している。

 OPECプラスは今年設定した過去最大規模の減産(日量770万バレル)に取り組んでいるが、来年から減産幅を日量200万バレル(世界消費の約2%に相当)縮小することで合意していた。

 JTC報告では、新型コロナウイルス感染拡大の第2波は収まらず、21年の世界石油需要の回復は当初の想定より弱いと指摘。「21年の石油需要の伸びは日量620万バレルと見込まれる。先月の試算から日量30万バレルの下方修正だ」としている。

 経済協力開発機構(OECD)加盟国の石油在庫の5年平均値は、OPECプラスにとって重要な指標となっているが、今年はコロナ禍で石油需要が急減し在庫が膨れ上がった。

 JTC報告は、現行の協調減産を21年3月末まで延長すれば、OECDの石油在庫は減少し、5年平均を7300万バレル上回る水準となると推計。6月末まで延長すれば、2100万バレルの超過となるとしている。JTCは3カ月延長と6カ月延長の両方を検討した。

 「OPECプラス」は、11月30日〜12月1日の閣僚級会合で、2021年の生産方針を決定する予定。