9日に英国とEUの交渉団が、通商協定の合意に向けた72時間の追加交渉時間を与えられ、13日には協議をさらに継続するか否かの判断が下される予定の中、ボリス・ジョンソン英首相は10日、EUとの交渉が決裂する恐れがあるとし、「合意なき離脱」に備えるべきだとの見解を示した。

ジョンソン氏は「協議をやめることはなく、交渉は続けるが、現状を踏まえると、皆がオーストラリア的な選択肢を覚悟することが非常に重要になると考える」と述べた。

英国は、来年1月1日にEUの単一市場と関税同盟を離脱する。合意なき離脱となった場合、EUとの貿易ではオーストラリアと同様、世界貿易機関(WTO)の規則に従い関税や関税割当が発生する。