wti

昨晩のNY原油(1月限)は続落した。前日比0.95ドル安の1バレル47.02ドルで終えた。

クリスマス休暇前に利益確定の売りが出やすい中、従来よりも感染力の強い新型コロナウイルスの変異種の感染が拡大している英国からの渡航制限が広がり、原油需要回復期待が後退している。各国で新型肺炎のワクチン接種が始まっているものの、集団免疫を獲得し流行を抑制できるようになるまで、より幅広い接種が必要となることが懸念されている。

世界で最も早くワクチン接種が始まった英国では、変異種の発生もあって1日あたりの感染者数の拡大が続いている。

ただ、下値は堅かった。米議会が21日に9000億ドル規模の追加経済対策を可決した。失業給付の特例加算などが米経済を支える個人消費を下支えするとの見方から、積極的な売りは手控えられた。