フランスのマクロン大統領が欧州の国々に対し、アマゾンの森林伐採増加に抗議する形で、ブラジル産大豆を輸入しないよう呼びかけている。

 マクロン大統領は12日、SNSを通じて「大豆をブラジルに依存し続けるということは、アマゾンの森林伐採を推奨しているようなものだ」と発言。マクロン大統領は、2019年に法定アマゾンの森林火災の増加の問題が国際的に話題を呼んだ際、ボルソナロ大統領と激しく対立し、国際的に話題を呼んだ。

 ボルソナロ政権の環境政策や森林伐採増加は、南米南部共同市場(メルコスル)と欧州連合(EU)との自由貿易協定にも影を落としている。この協定締結には、ブラジルがアマゾンの森林伐採量を減らすことが求められているが、それが行われないために、EU内の多くの国の議会でメルコスルとの自由協定に対する賛同が得られておらず、決定が先延ばしにされている。