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昨晩のNY金(2月限)は、反発した。前営業日の15日に比べ10.3ドル高の1トロイオンス1840.2ドルで終えた。

前週末に1カ月ぶりの安値水準を付けていたことに加え、ドルが主要通貨に対して下落した事を材料視した。米10年債の利回り上昇が一服したことから10ドル以上の上げ幅を維持して引けた。

米中間の緊張、世界的に新型コロナウイルス感染拡大などを強材料にリスクヘッジから金を買う動きは根強い。注目のイエレン前米連邦準備理事会(FRB)議長は19日の上院委公聴会で「中国の不公正慣行は脅威であり、あらゆる手段で対抗する」と厳しい対中姿勢を示した。市場が注視する通貨政策に対しては「米国は競争的な通貨切り下げを志向しない。他国の為替操作にも反対する」と各国の通貨安誘導をけん制した。経常赤字国の米国は、海外マネーを引き寄せるために「強いドルは国益にかなう」と歴代財務長官は繰り返してきたが、イエレン氏は「強いドル」と直接言及することはなかった。