イラン外務省報道官は15日、2015年の核合意について、参加国が義務を果たさなければ、イランは国際原子力機関(IAEA)の抜き打ち査察を認める追加議定書の履行を来週から停止すると述べた。

同報道官は「他の参加国が2月21日までに義務を果たさない場合、政府は追加議定書の自主的な履行を停止する義務がある」と指摘。イラン国会で成立した核開発加速を政府に義務付ける国内法は、核合意で認められていたIAEAの広範な査察権限を今月21日に消滅させ、査察を特定の施設に限定することを政府に義務付けている。

ただ「これはIAEAのすべての査察受け入れ中止を意味するわけではない。参加国が方針を転換し、その義務を果たせばこれらの措置は可逆的だ」とした。