2021〜22年度の米農産物需給予測。

トウモロコシの期末在庫は、生産高の増加などを背景に前年度比3.3%増の15億5200万ブッシェルと予想。収穫面積が190万エーカー増の8440万エーカー、単収が1エーカー当たり7.5ブッシェル増の179.5ブッシェルと予測。このため、生産高は9億6800万ブッシェル増の151億5000万ブッシェルと見込んだ。
期初在庫は4億1700万ブッシェル減の15億0200万ブッシェルと予想した。
需要面では、前年度に新型コロナウイルスの感染拡大の影響で落ち込んだガソリン消費が増加すると見越し、エタノール副産物を2億5000万ブッシェル増の52億ブッシェルと分析。また、生産高の増加と価格下落を背景に飼料その他を2億ブッシェル増の58億5000万ブッシェル、堅調な中国の需要や国際貿易の伸びを反映し、輸出高を5000万ブッシェル増の26億5000万ブッシェル見通し。
この結果、期末在庫は5000万ブッシェル増加するとみている。平均農場価格は4.20ドル(前年度4.30ドル)。



大豆の期末在庫は、生産高の増加や輸出高の減少を受け、20.8%増の1億4500万ブッシェルと予想。
収穫面積が680万エーカー増の8910万エーカー、単収は0.6ブッシェル増の50.8ブッシェルと予測。
このため、生産高は3億9000万ブッシェル増の45億2500万ブッシェルと見込んだ。
ただ、期初在庫が4億0500万ブッシェル減の1億2000万ブッシェルと大きく落ち込むため、総供給は1500万ブッシェル減の46億8000万ブッシェルと予想した。
需要面では、大豆ミールの国内消費の増加で圧砕高が1000万ブッシェル増加し、過去最高の22億1000万ブッシェルと予測。一方、国内需給の逼迫で輸出高は5000万ブッシェル減の22億ブッシェル見通し。
この結果、期末在庫は2500万ブッシェル増加するとみている。平均農場価格は11.25ドル(前年度11.15ドル)。