米最大のシェールオイル層パーミアン盆地を始点とするパイプランの半数近くが、年内に遊休状態になるとみられている。

2018〜19年にかけて、米原油生産が過去最高の日量1300万バレルに急増する中、パイプライン運営各社はこれに対応するため、パイプライン建設を急いだ。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、燃料需要と石油生産が打撃を受けた。需給とも完全には回復しておらず、多くの送油管が遊休状態となっている。


エネルギー調査会社ウッド・マッケンジーによると、今年第4四半期(10〜12月)までに、パーミアン盆地を始点とする最大規模の石油パイプラインの稼働率は57%に落ち込む見通し。これまで最も低かったのは16年の約70%だった。