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昨晩のドル円は、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=108円70〜80銭で終えた。米長期金利の低下で、日米の金利差縮小を見込む円買い・ドル売りが優勢だった。

サンフランシスコ連銀のデイリー総裁(投票権あり)は講演で足元の物価上昇率や雇用について「米連邦準備理事会(FRB)の目標に全然届いていない」と述べた。同時に「物価が不愉快と感じるほど上昇することはないだろう」と指摘。FRBの金融緩和の長期化が改めて意識され、長期金利の指標である米10年物国債利回りは一時、前日比0.11%低い(価格は高い)1.52%まで低下した。

ただ、米小売売上高は前月比9.8%増と市場予想(6.1%増程度)を大幅に上回わり、米新規失業保険申請件数も市場予想以上に減るなど、米経済の回復ペースが速まっているとの見方から、ドル円の下値は限定的。