エルサレムの旧市街などで8日から9日にかけ、パレスチナ住民とイスラエルの警官隊による衝突があり、イスラエル紙ハーレツによるとパレスチナ人約100人が負傷。7日のイスラム教の金曜礼拝後に激化した連日の衝突によるけが人は300人を超えた。

エルサレムではイスラム教のラマダン(断食月)が始まった4月中旬から緊張が続く。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは抵抗を呼び掛け、ガザからはイスラエルに向けロケット弾少なくとも1発が発射された。イスラエル軍もガザの「軍事拠点」を空爆した。

イスラエルのネタニヤフ首相は「われわれは暴動を許さない」と強調。パレスチナ住民が暮らす東エルサレムでのユダヤ人入植地建設を非難するパレスチナや国際社会の圧力を「断固拒否する」と訴えた。