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昨晩のドル円は、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=108円80〜90銭で終えた。米長期金利が1.6%台に上昇し、日米金利差拡大を手がかりとした円売り・ドル買いが入った。

前週末7日は4月の米雇用統計が市場予想を下回り、量的緩和の長期化観測から対主要通貨でのドル売りが優勢だったが、12日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)など物価指標がインフレ基調の強まりを示すとみられており、週明けは円買いを調整する動きが目立った。

ただ、ドル円の上値は限定的。米株式市場が下落し、リスク回避の円買い・ドル買いが入った事や、ポンドに対してドル売りが優勢になった。ポンドドルは買いが強まり1.41ドル台半ばと、2月以来の高値水準に一時上昇した。先週6日に実施されたスコットランド議会選挙でスコットランド民族党(SNP)が勝利したものの過半数には1議席足りなかった。ジョンソン英首相が住民投票の反対を改めて表明したことで、独立を問う住民投票への差し迫ったリスクが後退。