米製油大手モティバ・エンタープライジズが操業する米最大のテキサス州ポートアーサー製油所(処理能力日量60万7000バレル)は9日、燃料送油管会社コロニアル・パイプラインがサイバー攻撃によりパイプラインの稼働停止に追い込まれたのを受け、製油所内の二つの原油蒸留装置(CDU)を停止した。

停止しているCDUは「VPS―4(処理能力日量19万5000バレル)」と「VPS―2(同8万バレル)」。このほか、リフォーマー(改質装置)とハイドロクラッカー(水素添加分解装置)も停止中。

同製油所には3基のCDUがあり、10日時点で最大規模の「VPS―5(同32万5000バレル)は稼働中。CDU2基の停止により、生産量は45%減少。