イラン国営石油(NIOC)は9日、欧米6カ国との核合意交渉を受けて米国による経済制裁が解除されれば原油生産を迅速に拡大する増やす計画であることを明らかにした。

NIOCの生産部門の幹部は石油省傘下のシャナ通信に対し、「制裁が解除されれば1カ月以内に国内の原油生産の大半が回復するだろう」と語った。さらに、「1週間、1カ月、3カ月の間隔を設けて生産量を制裁前の水準に戻すべく慎重に計画を立てている」と説明。

イランは現在の輸出実績を公表していないが、複数の調査会社によると4月の輸出量は日量約70万バレル、5月は60万バレルだった。

同幹部は「次の段階としては生産量を400万バレル以上に引き上げたい」と語った。