米紙WSJが13日、報じたところによると、米セントルイス連銀のブラード総裁は、連邦準備制度理事会(FRB)が債券買い入れペースを落とす時期に来ているとの見解を示した。

総裁は「経済が7%成長し、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)も一段と抑制されている」と指摘。「優しく、慎重に行いたいが、私たちはテーパリング(量的緩和の縮小)を始める非常に良い位置にいると思う」とした上で、連邦公開市場委員会(FOMC)の準備が整い次第、国債と住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れ縮小を開始することができると表明。

最近の債券利回りの低下は「好材料」であるとし、「経済が年後半から来年にかけて非常に力強い成長を続けていく」という考えに自信を示した。

住宅市場については、現時点でバブルが発生しているとは認識していないものの、FRBの対応が住宅市場の過熱につながるリスクを懸念しているとした。