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昨晩のNY白金(10月限)は反落。前日比19.2ドル安の1048.4ドルで終えた。
ドル高が重しとなった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後はドル売りが優勢だったが、ブラード米セントルイス連銀総裁が秋にも資産購入ペースの減速を開始すべきであると述べたことからドルに買い戻しが入った。同総裁は今年後半の米経済成長はさらに強くなるとの認識を示しており、来年1−3月期には米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシートの拡大を停止することを望んでいるとも述べた。

6月の米コアPCEデフレータの伸びが前年比+3.5%まで一段と加速したこともドル高要因。米消費者物価指数(CPI)の伸びが加速していることからPCEデフレータの加速は想定内だが、インフレ高進が落ち着く兆候は今のところみられない。

4−6月期のユーロ圏国内総生産(GDP)は前期比+2.0%と、コロナ後の景気回復が鮮明となったが、プラチナの需要回復見通しは強まっていない。主要国の景気が回復しているとの認識はすでに共有されており、ユーロ圏GDPの結果に驚きはなかった。