米ブルームバーグ通信は26日、バイデン大統領の補佐官らが来年2月に任期を迎えるパウエルFRB議長の2期目続投と、ブレイナード理事の副議長への起用を提言する方向で検討していると報じた。
バイデン氏は決定はしておらず、人事発表は秋になる見通し。

パウエル氏はトランプ前大統領に指名され、2018年に就任。新型コロナウイルス危機対応をめぐり議会与野党で幅広く評価されている。一方で与党民主党左派は、パウエル氏が銀行の規制緩和に積極的で、気候変動に慎重な立場であることを批判している。

次期議長人事をめぐっては、ブレイナード理事が有力候補として浮上している。ただ同通信によれば、銀行規制緩和に厳しい立場を取るブレイナード氏をクオールズ副議長の後任に充て、民主党左派の不満を和らげる狙いがあるとしている。

人事はいずれもバイデン氏の指名後、議会上院の承認が必要となる。