ゴールドマン・サックスは9日付のノートで、ハリケーン「アイダ」は製油所の需要よりもむしろ石油生産に大きな影響を及ぼし、差し引きでは米国および世界の在庫水準に「強気」の影響をもたらしたとの見方を示した。

ゴールドマンは、米原油生産への打撃は「歴史的に見ても大きい」ものだったと指摘。メキシコ湾沖の石油掘削プラットフォーム「マーズ」の稼働再開は10月中旬となる公算が大きく、最終的に4000万バレル近い生産量が失われる見込みだとしている。

これに対し、製油所の稼働再開は過去のハリケーン襲来事の事例とは逆に、生産施設の再開よりも早いとみられている。9カ所の製油所のうち、完全に停止しているのは3カ所にとどまっている。

10日時点でメキシコ湾の石油生産の3分の2が停止したのに対し、沿岸の製油所の生産は約7%の停止にとどまった。

ゴールドマンは、ハリケーンの影響で石油化学製品の生産能力の大半を占めるメキシコ湾の下流部門の石化プラントの操業が混乱したため、ピーク時の石油需要への影響は1日当たり約45万バレルにとどまると予想した。