バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチは10日付のメモで、今冬の寒さが平年より厳しければ、原油価格が1バレル=100ドルに達する予想時期を当初の「2022年半ば」から「今後6カ月のうち」に前倒しする可能性があることを発表。

冬の気温が平年より大幅に低ければ、世界原油需要は日量100万〜200万バレル増え、供給不足は同200万バレルを超える可能性を指摘。

21年下半期の北海ブレント原油価格予想をレンジ内の70ドルに据え置いたが、「上振れリスクの増大」に伴い年末には75ドルに上昇すると予想。

 
また、「下振れリスクとしては新型コロナの新たな波、テーパータントラム(米国の量的緩和縮小に伴う金融市場の混乱)、中国の債務危機、イラン産原油の流通再開などが挙げられる。しかし、エネルギー市場にとっては冬場の天候リスクがにわかに最重要の要因になりつつある」とした。