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週末のNY原油(10月限)は下落した。前日比0.64ドル安の1バレル71.97ドルで終えた。

ドル高傾向や米株安で弱気のセンチメントが強まるなか、ハリケーン「アイダ」や「ニコラス」の被害を受けた石油施設が操業を徐々に再開しており、需給逼迫観測が和らいだ。
米安全環境局(BSEE)によると、17日現在、米ガルフ(メキシコ湾)の海上油田の原油生産の停止は日量42万2078バレル(全体の約23%)となりは、前日の同51万3838バレル(全体の約28%)から回復しているが、来週中には大半を回復するとの見方が強まっている。
 なお直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報によると、原油在庫は4億1744万5000バレルで、ほぼ2年振りの低水準となっている。

ベーカー・ヒューズが17日に発表した米国の原油掘削設備(リグ)稼働数は前週から10基増え411基となった。17日の米株式市場で主要3株価指数はそろって下落したことも一因。