27日に開催されたプラッツ主催の石油関連の年次会議「APPEC2021」で、新型コロナウイルス禍からの経済回復を踏まえ、世界石油需要がコロナ禍発生前の水準に戻るのは2022年前半との見通しが示された。

石油輸出国機構(OPEC)は、22年の世界石油需要は日量平均1億0080万バレルとなり、コロナ発生前の水準を超えると予想。

国際エネルギー機関(IEA)は、21年の需要は同9610万バレル、22年は同9940万バレルとの見通しを示している。

これに対し、「APPEC2021」に参加した米石油大手ヘス・コープのヒル会長は、世界石油需要は今年末もしくは22年第1四半期(1〜3月)に同1億バレルに達するとの見方を示した。新型コロナの感染拡大を受けてジェット燃料など一部精製品の需要回復は打撃を受けているが、ガソリンとディーゼルの消費は拡大傾向を示していると指摘。