トヨタ自動車は11月の世界生産を直近の生産計画から15%程度減らす。半導体不足や中国での電力不足が響き、約15万台減となる。9〜10月にも東南アジアで新型コロナウイルス感染が再拡大し部品の調達が滞ったことから、生産台数を計画から4割減らした。

11月は減少幅が縮小し、2021年度の世界生産計画(900万台)は修正しない見通し。12月以降の正常化と挽回を目指すが、不透明な要因は多い。

9月下旬にまとめた最新の11月の生産計画から、国内で約5万台、海外でも5万〜10万台減らす。東南アジアの新型コロナの感染状況が落ち着き、自動車部品の生産は戻りつつあるが、11月も影響が残る。中国で起きた電力不足による部材生産の低迷も響いたとみられる。20年11月実績(82万台)と同水準の生産台数になる模様。