パウエルFRB議長は22日、 国際決済銀行(BIS)・南アフリカ準備銀行(中央銀行)のオンライン会合でFRBはテーパリング(量的緩和の縮小)を近く開始すべきだが、雇用が過度な低水準になおどとまっているほか、来年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によるインフレ圧力が弱まり、高インフレが緩和される可能性があるため、まだ利上げすべきではないと述べた。

ただ、物価上昇が根強く継続すればFRBは「確実に」行動を起こすと表明。「FRBの政策は、想定される多様な結果に対応できるようになっている」とし、「経済が予想通りに展開しているかどうか注意深く見守り、それに応じて政策を適応させる必要がある」と語った。