雇用統計結果

10月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月より53万1000人増加。予想されていた以上の増加幅となった。

9月の雇用者数の増加幅も、当初発表の19万4000人から31万2000人へ上方改定された。

10月の市場予想は45万人増だった。ただ、予想には12万5000人から75万5000人まで幅があった。9月初めに連邦政府の失業手当が終了し、学校が再開して対面授業が始まったが、労働者不足は続いている。


10月の失業率は4.6%となり、9月の4.8%から改善した。企業の求人が非常に強い一方で、引き続き数百万人が失業しており、労働力となっていない。

労働市場の需給ギャップは、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の最中の家庭内の介助や、新型コロナ感染の恐れ、早期退職、多額の貯蓄や転職、高齢化、さらに最近終了した失業給付追加支給などが要因とされる。都市部を離れた多くの人々がまだ戻ってきていないことから、仕事と住んでいる場所との間にミスマッチが生じている可能性もある。

8月末時点の求人数は1040万人だった。パンデミック前に比べ、依然として約500万人が失業している。