財務省が9日発表した9月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を表す経常収支は1兆337億円の黒字で、前年同月比31.1%減った。

貿易収支は2299億円の赤字。赤字は2カ月連続。輸出は16.1%増の6兆9077億円で、伸び率が3カ月連続で縮小した。輸入は7兆1376億円で41.6%増えた。原油や石炭の価格が上昇したほか、コロナワクチンなど医薬品の輸入増も影響した。新型コロナウイルスの感染拡大による供給網の混乱や半導体不足を受けた自動車の減産で輸出が停滞し、貿易収支が赤字になった。

財務省が同日発表した2021年度上半期(4〜9月)の経常収支は8兆120億円の黒字だった。夏前にかけて輸出が急回復していた影響で、黒字は前年同期に比べ39.8%増えた。