ドイツ連邦会計検査院は10日、連邦政府の財政は「危機的状態」にあり、次期政権は財政基盤を強化する必要があるとの見解を示した。

新たな連立政権樹立に向け交渉を進めている第1党の社会民主党(SPD)、環境保護政党「緑の党」、自由民主党(FDP)の3党は、予備協議で2023年から厳格な債務上限を復活させ、増税を回避することで合意しており、増大する政府支出への対応が課題となっている。


ドイツ政府の経済諮問委員会はこの日、2021年の経済成長率見通しを2.7%とし、3月の従来予想の3.1%から引き下げた。

連立交渉を進めている3党は、クリスマスまでの合意を目指している。