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昨晩のNY原油(1月限)は大幅続落。前営業日比10.24ドル安い1バレル68.15ドルで終えた。

世界保健機関(WHO)がこの日、南アで確認された新型コロナウイルスの変異株について、「懸念すべき変異株」に分類すると発表した。世界景気や原油需要への影響が懸念され、ダウ平均株価が一時1000ドルを超える下げ幅となるなど金融市場、商品市場全般にリスクオフの動きが加速したことで、原油も大きく売られる展開となった。

香港や欧州の一部でも新たな変異種の感染者が見つかっている。変異を繰り返したウイルスは感染力が強いとの指摘もあり、ワクチンの有効性などを含めてまだ不透明な点が多い。

世界保健機関(WHO)はこの日、南アで確認された新型コロナウイルスの変異株を「懸念される変異株」に指定し、オミクロン株と命名した。米政府は、この変異種発生でアフリカ南部8カ国からの渡航制限を29日から実施することを発表。欧州連合(EU)も同様に加盟27カ国がアフリカ南部7カ国からのの渡航を一時的に制限することで合意したことを発表した。

ガソリン高への対応策としてバイデン米政権が23日に5000万バレルの石油の戦略備蓄の放出を発表していた。新たな変異種の感染拡大が原油需要の停滞を招き、需給が緩むとの見方も一因。
なお協調戦略的石油備蓄(SPR)の放出に関して、中国の放出量に対して公式な発表はないが、調査会社、JLCが同国の消息筋の話として伝えたところによると、少なくとも730万バレル以上になる見込みだが、米国が先日発表した5000万バレルと比較するとかなり少量となる。