米モルガン・スタンレーは29日付のノートで、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が石油市場にとって強い逆風になるとの想定に基づき、2022年第1四半期(1〜3月)の北海ブレンド原油の価格見通しを従来の1バレル=95.0ドルから82.50ドルに引き下げた。

「OPECプラス」の産油量に加え、一部消費国の石油備蓄放出で供給過剰が予想される中、市場はオミクロン株により需要が縮小する可能性を織り込んでいるようだと指摘。

一方、来年初めは供給過剰となる可能性があるものの、すでに低水準の石油在庫がさらに取り崩される結果、余剰分は22年末にかけて低減する公算が大きいとしている。

また、OPECプラスについては、生産量を日量40万バレル増やす能力がなく、供給過剰にする動機もないため、増産しない可能性があると指摘。

その上で「北海ブレントが現在の価格を再び超えるのはおそらく22年半ば以降だろう」とし、第3四半期(7〜9月)の価格予想を85.0ドルから90.0ドルに引き上げた。