経済協力開発機構(OECD)は1日、最新の経済見通しを公表し、2022年の日本の成長率を3.4%と、9月の前回予想(2.1%)から大幅に上方修正した。

新型コロナウイルスワクチン接種の著しい進展と感染率の低下が、消費の伸びと投資拡大を後押ししていると評価。

22年の世界全体の成長率見通しは4.5%に据え置き。21年は5.6%と、前回の5.7%から小幅に下方修正した。

22年の主要国・地域の予想では、中国を5.8%から5.1%に、大幅に引き下げた。不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題が影響し、不動産投資が減少していることなどを理由に挙げた。

米国は3.7%(前回3.9%)、ユーロ圏は4.3%(同4.6%)、インドは8.1%(同9.9%)と、いずれも下方修正した。