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昨晩のNY原油(1月限)は反発した。前日比0.93ドル高の1バレル66.50ドルで終えた。

「OPECプラス」は2日、現行の原油の増産(減産縮小)を2022年1月も続けると決めた。毎月日量40万バレルずつ増産する従来の方針見送りも想定されていた為、発表後は一時的に大きく下げたが、売り一巡後は材料出尽くしに伴う買いが次第に優勢となった。

「OPECプラス」は声明文で「引き続き市場を注意深く監視し、必要に応じて直ちに調整を行う」とし、売りは続かなかった。原油相場はオミクロン型の感染拡大による需要減少や、テーパリング(量的金融緩和の縮小)加速への警戒感から短期間に大きく下げていた事もあり、目先の反発を見込んだ買いが入りやすかった。

「OPECプラス」は2020年5月、新型コロナの感染拡大による原油需要の急減を受け、過去最大規模となる日量970万バレルの協調減産を開始。ワクチン普及に伴い需要が回復してきたため、今年8月以降、段階的に生産を増やしている。