イランのバゲリ外務次官は2日、イラン核合意の再建に向けた米国との間接協議で、2つの合意文書の草案について、協議を仲介する合意関係国に提出したと明らかにした。

国営イラン通信(IRNA)が報じたところによると、イランは制裁の解除と核開発の2つの問題について草案を提出した。ただ、詳細は明らかになっていない。

ブリンケン米国務長官はストックホルムで、最近の動きや発言を踏まえると楽観的になる理由はさほどないと述べ、イランが誠意を持って対応するかどうかは数日以内に判断できるとの見方を示した。


国際原子力機関(IAEA)は1日、イランがフォードウ工場で最新型の遠心分離機を使い濃縮ウランの製造を開始したと発表。ブリンケン氏は、核開発を継続する状態を維持することはできないとけん制した。イランの濃縮ウラン製造開始に言及していたとみられる。