ロイター通信が6日公表した調査によると、12月の石油輸出国機構(OPEC)の石油生産は日量2780万バレルと、前月比7万バレル増加したものの、増産量は「OPECプラス」の合意で認められた日量25万3000バレルを再び下回った。

多くの小規模産油国が増産できていないほか、新型コロナウイルスの感染再拡大に備え、過剰生産を警戒している産油国もある。

12月のOPEC減産順守率は、産油量が目標を下回ったため、前月の120%から127%に上昇。

「OPECプラス」は4日の会合で、2月も日量40万バレルの増産で合意したが、大規模産油国が減少分を補わなければ、実質供給量と合意で定めた供給量の差が拡大する可能性も。