ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力は18日、紛争激化の恐れを受け、支配地域の住民をロシアに避難させ始めると発表した。

東部ドネツク州で「ドネツク人民共和国」の樹立を宣言した親ロ派勢力の指導者、デニス・プシーリン氏は、テレグラムに投稿した動画で、女性と子ども、高齢者を筆頭に、ロシアへの大規模な避難を同日に開始すると説明。

ウクライナのゼレンスキー大統領が近く軍に対し、親ロ派支配地域への攻撃を命令するとの見解を示した。同州に隣接するロシア南部ロストフ州とロシア当局は受け入れ準備ができており、「宿泊先」が用意されているという。

同じく東部ルガンスク州で親ロ派が樹立を宣言した「ルガンスク人民共和国」の指導者、レオニード・パセクニク氏も、民間人の犠牲を防ぐためとして、住民にロシアへの避難を勧告。武器を持てる男性全員に対し、「自分たちの土地を守るために立ち上がる」よう呼び掛けた。