ロシアのウクライナ侵攻を受けて西側諸国が対ロ制裁を強化する中、ゴールドマン・サックスは、ロシアを主要な生産国とする商品価格上昇を予想した。

27日のリポートで「軍事衝突激化やエネルギー制裁への懸念、停戦の可能性を背景に、短期的なコモディティー価格のレンジは極端なものになった」と指摘。

石油や欧州の天然ガス、アルミ、パラジウム、ニッケル、小麦、トウモロコシなどの価格が上昇すると予想。

1カ月後の北海ブレント価格予想は従来の1バレル=95ドルから115ドルに引き上げ、「一段の状況悪化や混乱長期化の場合は大幅な上振れリスクがある」とした。

また、ロシアとの緊張の高まりを受けたエネルギー価格上昇で経済全体に明らかなスタグフレーション(物価高と景気悪化の同時進行)リスクが生じていると指摘。こうした状況は「金相場が今後数カ月で上昇するという見通しや、1オンス=2150ドルの目標価格に対する当社の確信を強めるもの」とした。


ロシア中央銀行が外貨準備へのアクセスを制限されることでロシアが貿易を継続するため国内の金備蓄を活用すれば、「最後に頼れる通貨」としての金の役割が明白になるとの見方も示した。