米国債の2年物利回りが一時10年物を上回り、この組み合わせ(2年債・10年債)では2019年以来初めて逆イールドが発生した。リセッション(景気後退)の前兆と捉えられる逆イールドは、他の年限同士でも見られており、市場では懸念が強まっている。

29日の市場では米2年債利回りが上昇する一方、10年債利回りが低下し、2.39%近辺で逆転。逆イールドが前回発生した19年8月は米国と中国が通商問題で争っていた時期で、それ以前に逆イールドが続いたのは06年から07年にかけてだった。