ロシア大統領府は29日、プーチン大統領が通貨ルーブル相場を金やその他の商品にペッグ(連動)させることを検討していると明らかにした。

プーチン氏の側近のパトルシェフ安全保障会議書記は26日、ルーブル相場を金相場などにペッグさせることが検討されているとし、そうすることでロシアは自国の金融システムに対する「主権」を強化できるとの考えを示していた。

ロシア中央銀行は3月、6月30日まで金を1グラム=5000ルーブルで購入すると発表。ルーブルを金相場にペッグさせるための準備とみられていた。ただ、その後ルーブル相場が力強く上昇したことを受け、中銀は固定相場での買い取りを取りやめた。


ロシアは世界で採掘される金の約10%を生産。実際にルーブル相場が金にペッグされれば、100年以上ぶりになる。

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