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昨晩のNY原油(6月限)は大幅反落した。前週末比6.68ドル安の1バレル103.09ドルで終えた。

新型コロナウイルスの流行が収まらない中国景気の減速基調が強まり、原油需要が伸び悩むとの観測が売りを誘った。2022年1−4月の中国の原油輸入量は前年比4.8%減となった。中国の4月の貿易統計で輸出の伸びが大幅に鈍化した。新型コロナウイルス感染防止のための都市封鎖や行動制限が続いており、同国の経済活動の停滞が原油需要を抑えるとの見方が強まった。

インフレや金利上昇で世界的な景気見通しが悪化するなか、主要な米株価指数が一段と下落したことも嫌気された。

サウジ国営石油会社のサウジアラムコが8日、アジアや欧州を対象に指標価格に上乗せする調整金を6月分から引き下げる方針と伝わったことも一因。